理学療法士って今後どうなるの?

理学療法士って今後どうなるの?

増えすぎ?需要と供給は?

飽和状態と言われ、不安な人が増えているわけ。

今後を考えてどんな行動をとれば良いかについて

増え続けている理学療法士

これからは高齢者が増えるから需要が伸び続ける職業

手に職!AIに取って代わられることのない職業で安定

スポーツ、運動に関わる国家資格!

と、思って頑張って学校に行って資格を取ったのに・・・。

増えすぎてるって・・・。

実際どうなんでしょうか?

理学療法士数の推移を見てみましょう。

                            参考: 公益社団法人 日本理学療法士協会

養成校はゆるやかに増えています。

全体数としては毎年約1万人増えていますね。

男性が78,930人、女性が50,945人で

平均年齢は男性34.8歳、女性で33.8歳です。

このまま増え続けて競争が激しくなると、

このボリュームゾーン世代がこの先

管理職に上がれたり、転職先に恵まれたり、といった

機会が少なくなってくることが予想できます。

理学療法士の給料は?今後は?

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると

全国の平均年収約470万円(30~34歳)で

理学療法士(作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士含む)

の年収は約427.9万円(33.5歳)でやや低めです。

勤続年数、施設規模、地域格差などによっても変わってきます。

今後、理学療法士が増え、需要と供給のバランスが

崩れても、勤続年数が増えれば昇給はあるのか?

幹部職などへの昇進のチャンスはあるのか?

頑張ってさえいれば給料は上がるのか?

疑問を感じます。

リハビリの日数制限

2025年問題のように、高齢者は増え続け、

医療、介護保険などの社会保障費も増え続けています。

病院では脳血管疾患180日

運動器疾患150日などに加えて

施設基準の細かい見直しは

毎回の診療報酬改定でなされていて、

リハビリ科の全体としての報酬は

少しずつ下げられています。

介護保険でも、2021年度介護報酬制度改定に伴い、


1日3回以上訪問看護ステーションのセラピストによる

介護予防訪問看護を行った場合50%の減算

(要支援の方のお宅に60分のリハビリに行くと今までの半分の報酬になる)


これにより、要支援の方の訪問看護(リハビリ)は

多くの事業所で撤退が始まっています。

また、次回の改訂では看護とセラピストの

人員配置比率に関しても言及がある。

と予想されています。

訪問看護ステーションでは給与体系が歩合制なところ

も多く、仕事が少なくなれば給与にも響きます。

人員配置率に言及があれば、

セラピストの必要人数も減ることになります。

時代に選ばれ続ける理学療法士になるには

1.副職を始める


常勤の仕事が休みの日に非常勤の仕事をはじめてみる。

病院から訪問やデイサービス、フィットネス業界などに

転職を考えている場合もまずは

非常勤で始めてみるのもおすすめです。

スキルアップにも繋がるし、いきなり転職するよりも

ハードルが低いからです。

また、これからは、ココナラなどの

クラウドソーシングサイトを利用して

直接自分のスキルをクライアントに売るなども新しい

副職の形として、ありだと思います。

2.他の資格をとる、得意な分野を極める


資格手当がある職場もあり、臨床の武器にもなります。

転職する場合の武器になりそうな資格を持っておく

のも一つの方法ではないかと思います。

理学療法士協会の認定、専門理学療法士や

呼吸療法士、ケアマネージャー、糖尿病療養指導士

などなど、興味のある分野の勉強をしっかりとして、

極めてみましょう。また、症例発表など多くの人の前で

話すのが得意な人も極めてしまえば

勉強会などの講師活動など

新たな分野でも仕事の依頼があります。

3.起業する


副職でのスキル、理学療法士+αの資格を持って起業するのも

良いのではないでしょうか。

整体院、サロン、デイサービスや訪問看護など。

リスクを負って経営を継続していく必要があり、

覚悟が必要です。

まとめ

診療報酬改定の流れや理学療法士の増加、給与など、

新しい情報を吸収しておく必要があります。

理学療法士には選択肢があり、

しっかりと勉強して、行動していれば

選ばれ続ける理学療法士になれる。

と、信じています。

全ては自分次第です。

さあ、頑張りましょう!