トイレの福祉用具4つと選ぶ時のポイント

トイレの福祉用具4つと選ぶ時のポイント

トイレは転倒事故頻発の場所。


トイレに行こうとして・・・
トイレから出ようと思って・・・


オムツではなく、トイレでの排泄を
なるべく今まで通り自由に行動したい。


リハビリの視点でどのように
福祉用具を選ぶかについて
考えます。

トイレ周りの介護保険

トイレ、入浴用品は直接肌に触れる部分は
基本的にレンタルではなく、購入となります。

トイレ用品はポータブルトイレ、補高便座、
手すり、尿器などが対象となります。

1割負担の場合は10割で購入し、9割が
償還払いで返ってくる仕組みとなっています。

1 ポータブルトイレ

トイレまでの移動やトイレの形などに
問題がある場合に導入を考えます。

ベッドの横などに置いて使用します。
蓋を閉めれば椅子としても使用できる物も
あります。絵はスタンダードなタイプです。

木目の色調で部屋の雰囲気を保てるように工夫
してある物もあります。

匂いの問題、排泄物の
処理をいつ、誰がやるのかについてよく考える
必要があります。

2 補高便座

起立や着座を助けるための道具です。
便座の上に置く便座で、座高が高く
なるので、立ち座りが楽になります。

素材やクッション性が異なるものがあります。

注意が必要な点として、座面が高くなりすぎ
ると踏ん張りがきかず、腹圧をかけにくいた
めに排便しにくくなります。座ったときに足
台を置くと、排便が楽になります。起立する
時は足台を取ります。

3 手すり

起立や着座時に使用します。
写真は置き型の手すりです。
L字や縦手すりは立位保持(下衣の操作時)
にも便利です。

レンタルでは突っ張り型縦手すりや
写真のような置き型手すりがあります。
住宅改修などでL字型手すり、跳ね上げ型
手すりなどがあります。

4 尿器(しびん)など

夜間睡眠薬などでフラフラしている方
ポータブルトイレを含めて移動が困難な
方に導入を考えます。

男性用(よくあるしびん)
安楽尿器(採尿部と管がついている座ったまま
でも使える)
安楽便器(寝たまま排泄できる)

まとめ

なるべく今まで通りにトイレでの排泄をしたい。

オムツを使わずに安全にトイレに行く方法に
ついて代表的な4つの道具を導入する時の
ポイントについて考えてみました。

住宅改修に関しては20万円の上限があります。
(1割負担の方は実質18万円まで)
今まで住んできた大切な家に手を加えたくない
といった思いを持ってる方も多くいます。

まずは既存の形で工夫できないか?
レンタルでどうにかならないか?
色々と工夫して考えていきましょう。