メタボとロコモ

メタボとロコモ

メタボ=メタボリックシンドローム
ロコモ=ロコモティブシンドローム
最近は医療関係者だけでなく、高齢者の方も知
っている言葉です。聞いたことはあると思いま
すが2つの基準や関係について理解しましょう。


 

メタボリックシンドローム

略してメタボと言います。
内臓脂肪が過剰に蓄積されていることに加え、
血圧上昇、空腹時の高血糖、脂質の異常値など
がみられる状態のことをいいます。
糖尿病などの生活習慣病、脳卒中や心筋梗塞に
なるリスクの高い状態といえます。

ロコモとは

ロコモティブシンドロームの略。
運動器の障害のため、移動機能の低下をきた
した状態です。
2007年に整形外科学会が提唱しました。

要介護、要支援になった原因の
トップにもなっています。
1位 運動器の障害24.8%
2位 認知症17.6%
3位 脳血管疾患16.1%
4位 高齢による衰弱12.8%

参考 ロコモONLINE | 日本整形外科学会公式 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト

上記サイトにはロコモ度テストや7つの
チェック項目がある、ロコチェック、ロコトレ
などがあります。
今回はその中にあった、ロコモ度テストを
お伝えします。

ロコモ度テスト

①立ち上がりテスト
40㎝~10㎝までの台から立ち上がります。
まず40㎝両下肢での立ち上がりを行います。

〇40㎝両下肢での立ち上がりが出来た場合
 片足で40㎝の台からの立ち上がりを行い、
 10㎝ずつ低いものに挑戦します。

〇40㎝両下肢での立ち上がりが出来なかった場合
 両下肢で30㎝の台から立ち上がりを行い、
 10㎝ずつ低いものに挑戦します。

ロコモ度1~3で判定されます。
30㎝の台から立ち上がりができないと
ロコモ度3と判定されます。

②2ステップテスト
両下肢を揃えたところからスタートし、
大股で2歩進みます。
この距離をもとに2ステップ値を計算します。

2歩幅 (cm) ÷ 身長 (cm) = 2ステップ値
2ステップ値が0.9未満でロコモ度3となります。

③ロコモ25
過去1か月のからだの痛みや生活についての
25の質問に5段階で答えます。
24点以上でロコモ度3となります。

④ロコモチェック
1つでも当てはまるとロコモの可能性あり。

1)片脚立ちで靴下がはけない
2)家の中でつまずいたり滑ったりする
3)階段を上がるのに手すりが必要
4)家のやや重い仕事が困難
(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
5)2㎏程度の買い物をして持ち帰るのが困難
6)15分くらい続けて歩くことができない
7)横断歩道を青信号で渡り切れない

メタボとロコモの悪循環

メタボを食生活から改善する

主食、主菜、副菜、汁物(乳製品なども)
バランスよく食べる。
3食規則正しく食べる。
よく噛んでゆっくり食べる
野菜を多く摂る
甘未、アルコールは控えめに。

運動だけでは改善できない。
まずは栄養からしっかりと見直しを

ロコモを運動習慣から改善する

ロコトレ(ロコモONLINE | 日本整形外科学会公式 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト)

①片脚立ち:片手支持で1分間1SETを左右
      1日3SET行う。

②スクワット:5~6回で1SETを
       1日3SET行う。

今よりも+10分運動してみる
10分=1000歩多く歩く

体が軽くなると運動したくなる

まとめ

栄養だけ、運動だけでは
メタボとロコモの悪循環を切れません。
栄養は多すぎても少なすぎてもダメ。
バランスよく、規則正しく摂りましょう。
体重が軽くなると次第に体を動かすことが
楽になってくるはずです。
少しずつ運動も増やしていきましょう。

筆者について

PT maruといいます
理学療法士15年目
一般病院、訪問やデイサービスなどの生活期
を主に経験してきました。
PTになる前は役者をしていました。
インスタやってます。

https://www.instagram.com/pt.maru.step.up/