デイサービスでのリハビリの仕事

デイサービスでのリハビリの仕事

住宅街などで朝、夕とデイサービスの車をよく見かけます。
リハビリ特化型デイサービスでは、理学療法士の活躍できる
場面が多くあります。デイサービスへの転職や副職の参考に
なるように、仕事の中身を紹介します。

デイサービス(通所介護)とは

要介護1~5の方が介護保険で利用できます。
要支援の方は介護予防通所介護(日常生活総合支援事業)
となります。リハビリ特化型デイサービス事業所では
機能訓練や身体機能改善をを目的としたデイサービス
なため、要介護の方、要支援の方双方の利用が可能
となっている事業所がほとんどです。
また、食事や入浴のサービス、レクリエーション
介護者のレスパイト目的の利用もありますが、
リハビリ特化型デイサービスではマシントレーニングや
機能訓練が主となっており、半日利用(午前、午後)の
事業所もあります。

デイケア(通所リハ)との違いは?

専任の常勤医師が在籍するのがデイケアです。
他に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士
もしくは適切な研修を受けた看護師又は
などが在籍しています。病院や診療所、老人保健
施設に通います。リハビリ特化型デイサービスの
目的は機能訓練でデイケアの目的は専門的な
リハビリです。また、料金は介護度や時間に
よって異なりますがデイサービスよりも
デイケアの方が少し高くなります。

1日の流れ(半日リハビリ特化型)

①朝の送迎
車の免許があれば、理学療法士も送迎に出ます

②バイタルチェック お茶
到着すると水分補給とバイタル測定をします

③集団体操、口腔体操
口腔機能向上加算をとっている事業所は口腔体操
もあります

④お茶休憩
次の体操前に水分補給をします

⑤小集団体操、個別機能訓練、マシントレなど
5人程度の小集団体操やマシントレーニングを
行います。マシンはバイクや高齢者向けのマシン
レッドコードなどの小集団体操があります。
マッサージ機などのリラクゼーションがある
事業所もあります。
個別機能訓練加算を算定している事業所は
個別機能訓練があります。

⑥お茶、帰りの準備
運動後の水分補給、トイレ誘導などして、
帰宅準備をします。

⑦帰りの送迎
帰りの送迎、午後の準備をします。

デイサービスで働くつらさ

① 送迎や清掃、消毒作業など雑務もある
② 人数が多く、計画書類等多い
③ 個別リハの時間が短い
④ 看護師が居ないときもある
⑤ 常に全体に目を配る必要がある
(転倒や急変、利用者同士のトラブル)

デイサービスで働く楽しさ

① 集団、小集団の運動指導スキルが磨ける
② 他職種と連携して仕事ができる
③ 短時間で効果的なリハビリが出来る
④ 生活期のリハビリを提案できる
⑤ 介護保険制度について学べる

まとめ

リハビリ以外の雑務や常に全体に目を配ること
集団の運動を担当することなど、デイサービス
ならではの仕事ができ、スキルが身につくと
思います。
また、自宅の引きこもっている方高齢者の外出
機会を作ることに関われることはリハビリ職
にとっても、価値ある時間だと思います。
理学療法士としての視点を広く、柔らかく対応
できるようになりたければお勧めの働き方だと
思います。